推拿(すいな)とは

推拿とは

推拿

推拿(すいな)とは

推拿(すいな)をご存知でしょうか
おそらく多くの方が耳慣れない言葉ではないかと思います。
推拿(すいな)とは中国三千年の歴史を持つ伝統手技療法で中国伝統医学三大療法として「鍼灸・漢方・推拿」と言われています。
中国では全国主要都市23ヵ所に中国医学専門の医大(中医学院)があり、そのすべてに推拿学部が設けられるほど広く知られています。

推拿の特徴

推拿(すいな)整体は手技中心の手法です。
軟部組織、筋肉、靭帯や人体の構成の基盤となる骨格や関節に適した調整に優れており、気(体のエネルギー)や血の巡りを良くし、新陳代謝を高め、人間が本来持っている自然治癒力を引き出し、快方へと導いていく療法です。
推拿の根拠は中医学にあり、中医学はその昔から人の”心”が生み出す身体の機能低下に向き合い、全体観を大切にしてきた医学です。
按法(手掌や指で最初は軽く、徐々に力を加えて押す)
揉法(円を描きながら柔らかく揉む)
推法(直線を描いて押圧する)
拿法(筋や腱をつかみ持ちあげて、ゆっくりと離す)
擦法(手掌で皮膚を擦る)
上記の基本的な手技や、そこから派生した手技が数十種類あります。経穴に必要以上な力を加えず、手技のみによる自然療法です。
不必要な力を加えないため安全性が高く負担をかけずに施術を受けていただくできます。

推拿

推拿の活用

手を使った療法は大きく分けてマッサージのように軟部組織に手技を用いるものと、カイロプラクティックのように骨関節部に手技を用いるものに分けられます。
推拿はその両面を兼ね備えており、多くの手技の長所も合わせ持っています。

推拿はとても適応範囲が広く多くの症状をカバーしているため、中国各地の大学病院の推拿科は外来患者だけでなく多くの入院患者も受け入れており、整形外科領域の疾患だけでなく内科系、婦人科系、小児科系などの疾患にも応用されています。